フロンターレを愛するすべての人へ

長橋康弘スペシャルインタビュー

2004

 関さん(関塚監督)とは、縁を感じていた。エスパルス2年目の1995年、宮本さんが監督(故人)、コーチが関さんだったときにプロ初出場をしているから。関さんほど、勝ちにこだわる人を俺は見たことがない。勝ちに直結するプレーにとことんこだわり、勝者のメンタリティーをフロンターレに植えつけてくれた。ロスタイムに失点することが多かったフロンターレが、関さんのトレーニングで残り数分の戦い方が徹底され、結果が出るようになった。勝つための試合運びが自然とできるようになり、言葉を交わさなくても「あいつは、いま時間稼ぎのためにキープしているんだな」とわかるようになった。一体感が感じられた。それまであんなに苦労してきたのに、まだ暑さが残る時期に昇格が決定した。うれしかった。早い段階で決まっていたから、
翌年のJ1で通用するかをひとりひとりが考えながらプレーをできたことは大きかったし、
そういう時間を関さんが作ってくれた。1年1年本気で上がりたかったから、
よかった。ほんと、よかった。