フロンターレを愛するすべての人へ

長橋康弘スペシャルインタビュー

2003

 プレッシングサッカーは、プレスをかけてボールを奪うところから始まるから、それまで苦手だったディフェンスに取り組むことになった。みんなで連動して動くから、ハマッタときには「できた!」っていう喜びをみんなで味わえた。個人的には、シゲ(茂原岳人)とは、ピッチ上では「あうん」の呼吸でプレーができた。例えば、目が合わなくても、シゲにしかわからないタイミングで俺が走り出す。敵もなぜ俺が走りだすかわからない状況で、ピタッとシゲからボールが出てくる。そういうシゲと俺にしかわからないタイミングというのが何度もあった。楽しかった。でも、この年も「勝ち点1」が足りなくて昇格できなかった。いいサッカーをしていたけれど、勝ち切れなかった。勝負弱いフロンターレからまだ脱却できていなかった。